研究所について
名称: 一般社団法人東アジア教育研究所
設立: 2015年7月
住所: 〒3550-336
埼玉県比企郡小川町大字勝呂1285-13
東アジア教育研究
The Journal of
East Asian Educational Research
2021-2023
Visiting Fellows
特任研究員
日本
杉本卓 青山学院大学
藤井康之 奈良女子大学
黒田友紀 日本大学
遠藤野ゆり 法政大学
北田佳子 埼玉大学
日暮トモ子 目白大学
鈴村裕輔 名城大学
村山拓 東京学芸大学
大塚類 東京大学
森田智幸 山形大学
日下田岳史 大正大学
趙貴花 名古屋商科大学
内山仁 鹿児島国際大学
堤ひろゆき 上武大学
藤井佳世 横浜国立大学
岡部美香 大阪大学
宮崎康子 広島修道大学
中国大陸エリア
王善邁 北京師範大学
高益民 北京師範大学
李剣萍 天津市教育科学研究院
閻鳳橋 北京大学
孟祥芝 北京大学
竇心浩 上海外国語大学
趙衛国 山東師範大学
宋尚桂 済南大学
佟月華 済南大学
姚聡麗 西北大学
閻亜林 西北政法大学
宋鴻雁 西北政法大学
唐漢衛 華東師範大学
呉剛 華東師範大学
徐国興 華東師範大学
呉国宏 復旦大学
張暁鵬 復旦大学
李暁茹 復旦大学
陳武元 厦門大学
胡建華 南京師範大学
陳廷柱 華中科学技術大学
謝笠 貴州省教育庁
謝澤慧 四川教育学院
左萍内 内モンゴル師範大学
傳永春 新疆教育学院
李坤剛 安徽師範大学
宋峻傑 湖北経済学院
韓国
孫于正 韓国学びの共同体研究所
申智媛 帝京大学短期大学
アイルランド
ガート・ビースタ メイヌース大学
オーストラリア
齊藤英介 モナッシュ大学
シンガポール
マリアン・ハン シンガポール国立教育学院、南洋理工大学
シム チュン・キャット 昭和女子大学
台湾
林明煌 国立嘉義大学
楊徳清 国立嘉義大学
丁志権 国立嘉義大学
林樹生 国立嘉義大学
洪如玉 国立嘉義大学
欧用生 私立大同大学
楊思偉 国立台中教育大学
梁忠銘 国立台東大学
蔡清田 国立中正大学
林于弘 国立台北教育大学
方徳隆 国立高雄師範大学
王金国 私立静宜大学
黄政傑 私立静宜大学
黄秀霜 国立台南大学
楊国賜 私立亜洲大学
秦夢群 国立政治大学
フィリピン
エベリー・セラノ フィリピン大学
マビニ・ディゾン フィリピン大学
ABOUT IOEAE
代表理事のご挨拶
東アジア各国地域は、近年、経済的社会的な交流が拡大し、相互に影響し合う関係が深化している。時として、政治的軍事的緊張の高まりも指摘されるが、平和的互恵的な関係を構築していく上で、教育の役割は大きいと言える。
東アジアの学校教育についてみれば、近代学校制度の導入と普及によって、その国の近代化が牽引されてきたという事実が重要である。そのため、東アジアの教育システムにおいて、中央集権的教育行政と知識伝達型一斉画一授業様式とを、共通の特徴として指摘することが可能である。だが、21世紀に入る頃、地方分権の動きや個に応じた探究型学習の制度化も進行した。日本で総合的な学習の時間がスタートした時期に、各国地域においても同趣旨のカリキュラム・方法改革が進行したことはその証左である。
東アジアは、共通の歴史的文化的基盤を持ち、教育各分野の課題と改革の必要性をも共有している。それぞれの諸課題をとりあげつつ、相互訪問や研究交流を通して深め、相利共生の関係を構成することが重要である。教育研究や教育実践の交流を促進し、国際シンポジウムや雑誌の刊行を通して、学術的にも貢献する場を作りたい。以上のようなねらいと要請に基づいて、今回、東アジア教育研究所が発足することとなった。東アジアの教育問題や教育研究、教育交流等に関心のある皆様のご支援をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
張建
所長のご挨拶
一般社団法人東アジア教育研究所は、2015年7月に「東アジアの教育研究の発展を促進する」ことを目的として設立されました。
昨今のグローバリゼーションと産業構造の転換は、政治、経済、社会、文化、教育、環境、医療、科学技術などあらゆる領域に影響を及ぼし、東アジアの人的・物的交流や、社会と文化の発展を加速させています。21世紀は「アジアの世紀」とも言われ、2050年にはアジアのGDPが世界の50パーセントを超えるという予測も示されています。加えて、東アジアは、古くから儒教・仏教・道教をはじめとする思想文化の交流や価値観の共有を実現してきました。一方で、近年は、政治や歴史観をめぐって、さまざまな難しい課題や対立に遭遇する場面も増えています。そうした中、東アジアのこれからを考えるうえで、教育が果たす役割はますます重要になってくると考えられます。
東アジア教育研究所では、東アジアの文化や伝統の継承と、未来への新たな価値の創造に向けて、東アジアの教育にかかわる研究ネットワークを構築することを目指しています。その特色は、以下の3点にあります。第1は、教育学だけに限らず、多様な専門分野からのアプローチを受け入れることによって、学際的、横断的な教育研究を推奨していることです。第2は、日本、中国、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムなど、北東アジアと東南アジアの両方を含んだ研究を実施することです。第3は、東アジアの研究者、教師、実践者、政策立案者との連携を進め、教育の理論、実践、政策の交流と発展に寄与することです。
東アジア教育研究所では、これまでにも、学術誌『東アジア教育研究』の発行や、国際会議の実施、海外の研究者による小学校訪問、研究授業の参観、海外の大学間交流の支援などを実施してきました。『東アジア教育研究』は、教育分野の研究所の学術誌ではおそらくはじめて日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語の投稿論文を受け入れる編集委員会の体制を整え、高度で先端的な研究を推進する国際学術雑誌として刊行されています。国際会議や研究協議の場でも、これまで、日本語、英語、中国語、韓国語、インドネシア語など、多様な言語の相違と障壁を越えて議論や協議を行い、教育研究の交流を強力に後押ししてきました。これらの活動を通して、グローバリゼーションの中での東アジアの教育の理解と価値の共有を促し、過去・現在・未来をつなぐ東アジアの教育の発展と更新に積極的に貢献することを意図しています。
東アジア教育研究所では、これからも東アジアの教育研究と教育交流の発展に向け、学術や社会からの要請に応えうる、高度で専門的な研究ネットワークの拠点形成を目指して邁進して参ります。今後ともご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
上野正道